第55号(2011年10月30日号)

目次

『仙台学vol.11 東日本大震災』掲載の人物等の読み方について

<質問>

朗読サービスをしている。『仙台学vol.11 東日本大震災』(荒蝦夷 2011年4月刊)に記載されている下記人物名と作品名の読み方を知りたい。

1 河野和義(陸前高田市・八木澤商店の取締役会長)

p.23「壁を越えた日」斉藤純

 

2 青蛙堂鬼談 (岡本綺堂の作品)

p.47「『みちのく怪談』の時代へ」東雅夫

 

<回答>

お問い合わせの読みについては下記のとおりです。

1 河野和義

(1)作家・斎藤純著「壁を越えた日」(pp.26-29)に記載されています。

「(前略)さらに,廃墟と化した陸前高田を目の当たりにしたときは,津波の凶暴さに対する恐怖と悲しみで体の震えを止めることができなかった。(中略)伝統的な製法による味噌・醤油が全国的なファンに愛されている八木澤商店の河野和義会長を訪ねた。(後略)」

(2)読み方は下記データベースで「商号」に「八木澤商店」と入力して検索しました。

資料1『TSR企業情報ファイル CD・Eyes50』(東京商工リサーチ 2011年5月)

「代表者」に「河野和義」「コウノ カズヨシ」と記載がありました。

 

2 青蛙堂鬼談

(1)文芸評論家・東雅夫著「『みちのく怪談』の時代へ」(pp.46-49)に記載されています。

「(前略)大正12年9月1日の関東大震災により、居宅と蔵書のすべてを焼失した岡本綺堂は、被災生活の最中、震災により喪われた古き良き江戸/東京の面影を、その慕わしき記憶を、物語の中に蘇らせるという新たな試みに着手した。そうして生み出されたのが、近代怪談文芸の金字塔たる『青蛙堂奇談』連作だったのである。(後略)」

(2)読み方は下記資料で調査しました。

資料2『日本文学 作品名よみかた辞典』(日外アソシエーツ 1988年)

【青】の項(pp.191-192)に下記の記載がありました。

「青蛙堂鬼談 せいあどうきだん 大正期の小説 岡本綺堂」

 

<回答日>

2011/5/15

 

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南三陸町のワカメ養殖業について

<質問>

南三陸町のワカメ養殖業は,東日本大震災(平成23(2011)年3月11日発生)で壊滅的被害を受けたと聞きました。南三陸町のワカメ養殖業を支援したいと考えています。養殖に必要な設備に関する資料を紹介してほしい。

 

<回答>

1 南三陸町(旧志津川町,旧歌津町)のワカメ養殖業で用いている設備について

震災時の養殖設備に関する資料は見つけられませんでした。

ただし,下記資料に記述がありました。

 

資料1『志津川町誌2 生活の歓』志津川町誌編さん室編(志津川町 1989)

pp.95-96「3 養殖漁業 (3)ワカメの養殖」の項

「昭和七年頃,中国・大連の関東水産試験場で大槻洋四郎氏(鹿島台出身)によって室内実験が始められた。昭和二十八年には,中国から帰国した大槻氏が女川町小乗浜で海中採苗によるワカメとコンブの養殖を開始して付近の漁業者に種苗を販売し,この地域に普及するようになった。(中略)志津川湾内のワカメの養殖が本格的に導入されたのは,昭和三十五年五月二十四日のチリ津波による甚大な被害を受けた後であった。(中略)荻の浜からの種苗の購入は,湾内の大森漁場で,地元採苗が可能になるまで継続された。また,この養殖が一応の軌道に乗った時の経営者は一二四名で三四一台の筏を建て込んだ。筏の大きさは三十間に三間,使用した竹の長さ九尺である。なお,昭和三十八年ころからは,大槻氏の勧めで,外洋での養殖が始まり,八〇名の人が四〇〇台程の筏を浮かべたという。後に,この外洋での養殖法は隣の歌津町や北上町にも導入された。」

 

資料2『石巻圏20世紀の群像 下巻』三陸河北新報社編(三陸河北新報社 2002)

pp.125-128「ワカメ養殖法を開発 日本初,女川湾で成功し普及。大槻洋四郎 1901-1981 鹿島台町生まれ」の項

「(前略)昭和40年代に普及した水平筏式養殖法が,それである。(後略)」

pp.127に「大槻洋四郎氏が考案した水平式ワカメ筏」の図解が掲載されています。

 

資料3『宮城県の伝統的漁具漁法 8』宮城県水産研究開発センター編(宮城県水産研究開発センター1995)

pp.14-24「3 ワカメの養殖技術」の項

1 採苗技術,2 養殖技術に記載があります。

p.22には,「図5 ワカメ養殖施設図及び種糸取付け方法」が記載されています。

ただし,南三陸町のわかめ養殖施設だけを取り上げた記述は見つけられませんでした。

 

<回答日>

2011/7/30

 

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