平成23年度 第2回 宮城県図書館協議会 会議録

 

1 日時及び場所

平成23年11月17日(木曜日) 午後1時30分から午後2時35分まで
宮城県図書館 2階ホール養賢堂

2 出席者

鵜飼 信好 委員(副会長)
小川 きょう子 委員
奥山 恒義 委員
齋藤 俊子 委員
千葉 和江 委員
横田 隆雄 委員
渡辺 雅昭 委員

3 事務局出席者の職氏名


(教育庁関係)
生涯学習課長 西村 晃一 (以下,西村課長)
生涯学習課課長補佐(班長) 菊地 武彦 
(図書館関係)
館長 佐藤 明男 (以下,佐藤館長)
副館長 瀧澤 朝夫
企画管理部長 和賀 修治 (以下,和賀部長)
資料奉仕部長 久光 洋一 (以下,久光部長)
企画管理部次長(総括担当兼総務班長) 関 照一 (以下,関次長)
資料奉仕部次長(総括担当) 大和田 順子 
企画協力班次長(班長) 高橋 修 
調査班主幹(班長) 内馬場 みち子 
利用サービス班次長(班長) 佐藤 義郎 
総務班主幹(副班長) 渡邉 雅弘 

4 開会

関次長が開会を宣言し,本日7名全員の出席により定足数を満たし会議が成立した旨の報告

5 職員紹介

   関次長から事務局出席者(生涯学習課2名)の紹介

6 傍聴について

   関次長から本日の会議に3名の傍聴希望者がいることを報告,3名の傍聴が承認されたことを確認(傍聴者3名を傍聴席へ案内・入場・着席してもらう)

7 副会長挨拶

 
 本日は,大変お忙しいところ,ご出席いただきまして,ありがとうございました。ご案内のとおり,本図書館所蔵の文化財資料の移管に関しましては,その移管の即時停止などを主旨とする請願が,議会で採択されたということを受けまして,先の協議会で生涯学習課長さんからそれに関する対応方針などを伺っていたところでございます。 その対応方針をかい摘んで申しますと,「有識者による検討会議を設置しまして,さまざまな観点からご意見をいただくなど,中長期的視点に立った図書館所蔵の文化財資料等の取り扱いについて,検討させていただきます。」という内容でございました。当協議会の委員との関わりも若干,考慮されていたお話でございました。 このことにつきましては,本協議会といたしましても,たいへん重大な問題でありますことから,本日その後の経過等につきまして,改めてご報告をいただきまして,委員の皆様のご意見を頂戴したいと考えているところでございます。その他,貴重資料の問題点あるいは東日本大震災に関連した報告事項などもございます。 皆様からの忌憚のないお話をお伺いできますようお願い申し上げ,簡単ではございますが,開会の挨拶といたします。本日は,よろしくお願いいたします。

8 館長挨拶

 委員の皆さん,たいへんご多忙な中,ご出席をいただきまして,誠にありがとうございます。
 早いもので,震災から8ヶ月が過ぎ,当館の運営も落ち着きを取り戻しておりますが,災害復旧工事につきましては,間もなく,国の査定を受ける段階で,補助対象として認められ次第,入札契約を行うこととなっております。
 次に,文化財資料等の移管問題のその後の動きでございますが,教育庁から西村生涯学習課長さんが参っておりますので,課長さんに説明をお願いし,私からは、文化財資料等の管理の問題につきまして,お話をしたいと思います。 東北の各県でございますが,山形県を除いた各県の図書館に文化財資料等がありまして,それぞれの県では,24時間空調機を動かして管理しているという実態がございます。宮城県だけがそのようなことをやってないという驚くべき事実が,私としては信じられないことでございました。 160億円もの巨額の費用をかけて作られたこの図書館が,まだ,十数年しか経っていないというのに,貴重資料の保存各面で,設備などに不備があった,どのような経緯でそうなったのか,これまでの調べで判明した関係資料を皆様のお手元に差し上げております。 これらを見ますと,建設当時おられた方々はもちろんのこと,その後に来られた方も,この問題は,伏せて放置してきたことが明らかであり,極めて,遺憾なことで,責任は重大であります。しかし,今の私の立場といたしましては,その責任問題とは別に,これから適正に管理しなければならないという職務がございます。 どの程度の費用がかかるものか,見積もりを取りました。その結果,5,100万円と算定されましたので,来年度の予算要求の中にこれを出しております。災害対策に追われる県の実情からすれば,その実現は,かなり困難ではないかと予想されますが, 次年度以降につなぐにしても,そのきっかけをつかみたいと考えたことによるものでございます。当館の管理,保存に問題がなければ文化財資料等移管問題の検討も大きく変わってまいりますことは,申し上げるまでもないことでございます。
 3点目のお話は,2013年から始まって,2017年に終わる予定の宮城県図書館振興基本計画についてでございます。本来であれば,本年度当初から原案の作成に入る予定でしたが,震災のため,延期となっていたものでございます。 これにつきましては,これから検討を始め,来年2月開催予定の次回の協議会までに理念あるいは骨子の素案を提出したいと考えております。 
 以上,当面する3点の課題を申し上げまして,私の挨拶を終わります。今日は,ありがとうございました。

9 配布資料の確認(関次長)

① 貴重閉架書庫の現状と課題(平成11年5月24日資料)・・・・・・・・・・・・・・・・・(以下,資料1)
② 資料の劣化調査(例)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(以下,資料2)
③ 宮城県図書館「東日本大震災文庫」の創設・公開・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(以下,資料3)
④ 宮城県図書館における東日本大震災の被災・復旧の記録・・・・・・・・・・・・・・・・(以下,資料4)
⑤ 河北新報投稿欄 テーマ特集「図書館」の「宮城県図書館」記述一覧・・・・・・・・・・(以下,資料5)
⑥ 宮城県図書館創立130周年・青柳文庫開設180周年記念特別展リーフレット・・・・・(以下,資料6)
⑦ 宮城県図書館創立130周年館長講座リーフレット・・・・・・・・・・・・・・・・・・(以下,資料7)
⑧ 平成23年みやぎ県民大学開放講座リーフレット・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(以下,資料8)
⑨ 「ことばのうみ」第37号・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(以下,資料9)

 

10 議長選出

   会長職務代理者である鵜飼副会長(以下,議長)を選出。

11 会議録署名委員の指名

   議長が千葉委員を指名。

12 議事

○ 議長
 まず,報告事項として,「文化財資料等の移管について」事務局からご説明願います。
○ 西村課長
 それでは,前回お話した後の経緯につきまして,お話申し上げたいと思います。前回7月20日に開催されました図書館協議会におきまして,今後の対応について,ご説明させていただいたとおりでありますが,その後,全体スケジュールなど一部内容を変更いたしましたので, 本日改めまして,今後の対応について,説明をさせていただきたいと思います。前回の報告におきましては,有識者による検討会議の経費について,県議会9月補正予算に計上して,10月頃から設置したいということで,さまざまな観点からその後,ご意見をいただきながら検討してまいりたいと考えている旨お話を申し上げました。 しかしながら,有識者による検討会議を開催する前に,今回の図書館所蔵資料に係る移管の理由であるとか,議会への反対意見,図書館での資料移管に関する文化庁等からの指摘事項,あるいは過去に調査した公文書類の傷みの状況,そういった情報を整理する必要があるのではないかと考えまして, いわば論点整理を行いたいということであります。要するに,その検討会議で何を議論していただくのかというところをまず,明確にすべきではないかという考えになりました。従いまして,平成23年度中は,県庁内の関係部署の職員により,論点整理を行ってまいりますとともに, その作業を踏まえた上で,改めて,中長期的視点に立った図書館所蔵文化財資料等の取り扱いを検討していきたいと考えているところであります。先ほど図書館の館長さんからのご挨拶の中で,お話しがありましたが,予算要求を5,100万ほどされているという話がありました。 本課で話は伺っておりますが,財政当局に要求していくのは,論点整理をした上で,検討会議の結論を待って,要求すべきと考えておりますので,そういったことで,我々としては進めてまいりたいと思っているところです。私からは,以上です。
○ 議長
 ただいま,西村課長さんからご説明をいただいたところですが,先搬の協議会で話のあった有識者会議の設置の前に,その会議で検討すべき論点の整理をしたいということでありました。これにつきまして何か,委員の皆さんからご意見,ご質問等ございましたらお願いします。
○ 横田委員
 生涯学習課さんからご報告がありましたが,前回,検討会議において検討されるということで,お話しがあった訳です。私は,これまでの途中経過が分からない中で,会議に臨んでいたということでたいへん失礼があったのですが,いろいろな方々のお話をお聞きしますと, 文化財に指定されるまでの経緯とか,携わった方々の思いが相当ありますし,その利用にあたってのいろいろな先生方の考えもあって,いろいろなお話が錯綜しているようです。当時協議会でも話し合いされたようですので,その当たりに戻って論点を整理して,また,出してくれればと思いますのでよろしくお願いします。 
○ 議長
 その他,ございませんか。 
○ 齋藤委員
 論点を整理するということの中に,本日の協議会で,話が行われることもこの論点整理の中に入るのでしょうか。それから,私が前回の協議会の話の後,入ってくる情報というのは,ここで知らされている資料だけだったものですから,改めて河北新報に何回か載ったものを読んでみたところです。 賛成の意見,それから反対の意見,それぞれあります。そうしますと,そういった考えを申し上げる時に,両方のこれまでの経緯であるとか,いろいろな説明が今まで十分だったのかということを考えてみると,ちょっと足りなかったような気がしますので,横田委員さんが話ししたように, もう一度ここまでの経過などをしっかり踏まえた上で検討,論点整理をしていただけるといいのかなと思ったところです。
○ 西村課長
 本日,そういったご意見等が出れば,論点整理の中で,検討会議の議題にどのように取り上げていくかというところでお話を入れていきたいと思っておりますし,今話したように,その反対の意見の方々あるいは賛成の方々,そのあたりも含めて, 事項を整理するということでの論点整理という考え方でありますので,ご意見をいただきたいと思います。 
○ 議長
 その他,ございませんか。 
○ 渡辺委員
 論点整理が,どのようなメンバーで行われるのか,いつ頃までにそれをまとめられるのか,それが県庁内,教育庁内部のことなのか,あるいは県の総合的なものなのか。先導されている皆さんの中には,教育長からの請願に対する回答について, 教育長が一回決めたことをそのまま進めるようだというような,つまり,論点整理が白紙からのものなのか,あるいは進めるためのものなのか,ということに若干,疑問を持っている方も少なくないようなのです。 先ほど,課長さんに詳しくおっしゃっていただいたのですが,要するに,その論点整理をどのようなスタンスで,また,どのようなメンバーで,どのような立場からいつ頃までに行われるのか,そのあたりを教えて下さい。
○ 西村課長
 今のところの案では,教育庁内に関係部署の職員ということで,教育次長をトップにいたしまして,関係課として生涯学習課,文化財保護課,図書館と歴史博物館の職員というように考えておりまして,今年度中には,一定の結論はあげていきたいと思っております。 この論点整理の場に,外部の方を入れなかったのは,あくまでも先ほど申し上げましたとおり,論点を整理するという事務的な作業であるということ,要するに,移管に至った理由とか保管環境等に対する指摘事項とかそういったところを整理するということで, 県の職員で対応できるというように考えておりまして,内部での検討ということであります。前回お示ししたお話の中では,そういったことなしで,外部の有識者会議ということをまず,真っ先に申し上げたところでありますが, やはり有識者の方々においでいただく前に,そういったところをもう少し,詳しく検討すべきだろう,最初にご指摘がありましたとおり,反対の方々のご意見であるとか,さまざまな立場の方々のご意見等がありましたので,そういったところを整理していきたいというように考えているところであります。 
○ 議長
 その他,何かございませんか。それでは,私からよろしいでしょうか。確認ですが,先ほどの論点整理というのは今年度中ということで,検討会議の立ち上げは,次年度ということになりますか。
○ 西村課長
 はい,ご指摘のとおりです。検討会議を立ち上げるということになれば,次年度以降ということです。それから,先ほど,「どういったスタンスで」というところを漏らしてしまいましたが,前回,齋藤委員さんからのご指摘,ご照会でどういうスタンスでしょうかと, お聞きいただきましたけれども,その時にもお話し申し上げましたとおり,一旦白紙に戻してリセットしていくということであります。ですから,移管の予算については,議決されましたが,その予算は使わずに残すという形になるということでありまして,移管を前提にということではないということであります。
○ 議長
 その他,何かございましたらお願いしたいと思います。よろしいですか。それではこの件に関しては,ご質問がないようですので,続きまして,「貴重資料庫の問題点等について」に移らさせていただきたいと思います。事務局からご説明願います。
○ 久光部長
 以下,資料1に基づき説明
 ※同資料中,「貴重閉架書庫の現状と課題」に,次の内容を追加して説明
 この資料は,平成11年5月24日時点で生涯学習課と本館とでやりとりした資料となっていますが,その後,平成13年の7月に環境調査を行っております。この時は温湿度,炭酸ガス,浮遊粉塵量及び浮遊菌の検査を行っております。 特に問題はないという指摘でありましたが,フェルトに関しては,やはり,虫の被害対象になりやすいということで,「調湿機能を持った中性紙を敷いた方がより未然に被害は防げます。」という指導をいただいております。その2年後,平成15年9月,同じような環境調査,加えて昆虫の生息調査,ホルムアルデヒドの調査を実施しております。 その際,微量に虫の捕獲が認められたという報告を受けております。これに関しては,「きちっと埃を取り除くような掃除,風通しを良くすること,湿度をきちんと管理することをすれば大丈夫,そのようなことに注意してください。」というような結果でありました。 そのような形で2回環境調査を行っていますが,経過(経年変化)を見るということから,ホルマリン吸収剤の設置,ベニアの使用部の一部または全面改修,フェルトの除去に関しては,現在も行っていない状況であります。
 これが平成11年の時の指摘とその処理状況です。前回の説明で不十分なところもあったかなと思い,この資料を出させていただきました
 続けて,以下,資料2に基づき説明
 ※上段「伊達文庫の古地図劣化具合(平成14年度実施)」に,下記の内容を補足して説明
 これは,今問題になっている貴重資料の劣化具合がどのくらいかということを調査したものです。伊達文庫の中の古地図に関しては,平成14年度,実際は平成15年の1月から3月に職員で調査したものです。 下に評価として,「良,やや難,難」と書いてありますが,古地図なので基本的に平紙で畳んで整理しているものですから,開き具合を3段階,広げてみた時のカビの生え具合,変色,全体の状態を3段階でそれぞれ評価し,2つ合わせて5段階評価で表したものです。 開きが良好で状態が良好であれば評価5,開きが難,状態も難であれば評価1,というような形で開きと状態から判断して5段階評価にしてみたものです。
 ※中,下段「青柳文庫,養賢堂文庫劣化具合(平成23年7月,8月実施)」に,下記の内容を補足して説明
 中,下段の2つは本年度7月から8月にかけて,青柳文庫と養賢堂文庫の劣化具合に関して,和古書を中心に調査したものです。青柳文庫及び養賢堂文庫については,閲覧が可能か,制限をかけなければならないか,閲覧が不可能かの3段階で評価しています。 青柳文庫自体が日本の公共図書館の先駆けと言われ,武士とか町民とか分け隔てなく,いろいろな方に本を貸していたということがあります。そのようなことから使用頻度が高いということもあり,虫食い,しみ,破れなど,やはり劣化具合が激しくなっています。
 それに対して,養賢堂文庫に関しては,仙台藩の学問所だったということもあり,その学問所にいた方,通われた方が対象ということで,その劣化具合はさほどではありません。
○ 議長 
 ただいま,資料の劣化具合ということでご説明いただきました。何かこの件に関してご質問等がございましたらお願いします。
○ 齋藤委員
 伊達文庫の劣化具合は,平成14年度の実施となっていますが,これより新しい調査というのは行っていないのですか。
○ 久光部長
 伊達文庫に関しては,地図で大きく,開かなければならないということで,今年はこの伊達文庫については行っておりません。これが一番新しい調査になります。
○ 議長
 その他,何かございませんか。
○ 渡辺委員
 今のご説明で,青柳文庫の劣化について,広く町民の方に貸し出されていたからというご説明だったように理解しましたが,それはその青柳文庫設立時からしばらくのことだと思います。 この間約20年,この20年間の劣化具合というのは,何か分かるものがあるのでしょうか。
○ 久光部長
 ここ20年の劣化具合については,その前と比較するということは,前の資料が全くなかったものですから,比較ができない状況です。ですから,これがいつ劣化したのか分からない。 使ったからかなりひどいなというものもありますし,その後,虫食いが進んできているというものもありますし,前の資料がないものですから,比較ができない状況です。
○ 佐藤館長
 前の資料がなかったものですから,いつまでもやらない状況では今後も経年の変化が分からないということで,今年度急きょこの青柳,養賢堂について実施したということです。過去においては,伊達文庫のこの地図だけでありました。
○ 議長
 よろしいでしょうか。他にございますか。なければ私から質問します。東京国立文化財研究所の主任研究員からの指摘についてですが, どういう立場でこの方がこういう指摘をされたんでしょうか。図書館を建てた時の検査とか何かそのような立場なのですか。 
○ 久光部長
 そうです。図書館を建てた時に,アドバイスをいただいたということです。
○ 議長
 この貴重閉架書庫の現状と課題の一番最後のところで3の19番「害虫の付け具合を見ての判断」ということで,これは結局そのフェルトの除去はされてないということですから, そのことからすると害虫が付いている状況ではないと理解してよろしいですか。
○ 久光部長
 そうです。先ほども言いましたように15年の時には害虫の捕獲は認められたものの,掃除等をきちんとして,後は湿度管理をきちんとすれば大丈夫ですよということです。 
○ 議長
 それは害虫なんですか。先ほどは昆虫というように聞こえましたが。
○ 久光部長
 虫名でいいますと,「チャタテムシ」と「シミムシ」という害虫の捕獲が認められた。
○ 議長
 「チャタテムシ」だったら本を食べる虫ですね。それはどこにいるのですか。
○ 久光部長
 3階から4階にかけて,3階の貴重書庫,閲覧室,4階の閉架書庫がありますが,その3箇所で捕獲が認められたということです。
○ 佐藤館長
 フェルトの除去はされていないということ。今でもされていない。
○ 議長
 そうすると,ここに「害虫の付け具合を見ての判断」とあるのは,害虫が先ほどの時点で見つかったけれども,フェルトの除去はされていない。現在も同じ状況ということですか。
○ 久光部長
 そうです。
○ 佐藤館長
 それで,この予算要求の中には,約5,100万円ということで出していますが,それを全部一旦取り払って,杉とか檜とか一枚板でやるように,全部考え方を変えています。 ですからそれができないと,フェルトだけ除去しても,ベニア板等の問題もあるので,また断熱材も入っていないので,それらのものを全部合わせて直そうかということです。
○ 議長
 なるほど,そういう工事をやるとすると先ほどの5,100万円になるということですね。
○ 佐藤館長
 単に空調機の機械をいれるということだけではないのです。
○ 議長
 分かりました。他に何か,ございますか。
○ 齋藤委員
 先ほどの伊達文庫の劣化具合の調査で,平成14年度以降は調査していないという話だったのですが,そこから9年経っています。約10年近く経っていますので,今回の資料の移管問題をからめて考えると, この約10年の間にこれがどうなっているのかといったところも大事な資料になるのではないかと思います。ですから,傷があるから広げられないというのも分かりますが,やはり14年度の資料もあるわけですから, 今回きちんと調べて比較してみるというのも,大事なことではないかなと思います。
○ 久光部長
 分かりました。ご意見として賜ります。
○ 佐藤館長
 伊達文庫は,曲がりなりにも14年度に調査されています。ところが,青柳文庫及び養賢堂文庫は全くされていなかったのです。それで,まず調査されていないものをやろうということでやってきました。 しかし,これをやることはものすごく時間がかかるんです。評価1,2の開きが悪いというのはどういう状態なのかというと,できれば,あとは開かないでくれというぐらい悪いのです。ですから,これらを放置しておくということは, われわれの責任を果たせたことにはならないので,何とかこの部分だけでも補修できないかということで,業者に頼んでいるわけです。今,見積もりを取っている段階で,早急に折れ目のところを補修しなければなりません。 その上で開かないと,開く時に壊れてしまうというような状況なのです。それをしてからもう一度点検することで,評価しましたということになるのです。
○ 議長
 よろしいでしょうか。その他,何かございますか。もし,なければ次の報告事項に進みます。震災文庫開設及び県内市町村図書館への支援状況について,事務局からご説明をお願いします。
○ 和賀部長
 資料3,資料4に基づき説明
○ 議長
 ただいま,事務局からご説明いただいました。この件に関しまして,何かご質問,ご意見等がございましたらお願いします。
 (特になし)
 質問,ご意見等ないようですので,続きまして,その他に進みます。宮城県図書館創立130周年記念特別展及び館長講座について,事務局からご説明願います。
○ 久光部長
 資料6,資料7に基づき説明
○ 議長
 この件に関しまして,ご質問,ご意見等がございましたらお願いします。
 (特になし)
○ 議長
 よろしいですか。ないようですので,事務局からその他,ございますか。
 (特になし)
○ 議長
 委員の皆さんからその他,何かございますか。
 (特になし)
○ 議長
 よろしいですか。それでは以上をもちまして,議事を終了したいと思います。円滑な進行,ご協力ありがとうございました。これで,議長としての任務を終わらせていただきたいと思います。

13 閉会

関次長が閉会を宣言し,一切を終了した。

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