平成19年度 第1回 宮城県図書館協議会 会議録

 

1 日時及び場所

平成19年6月29日(金曜日) 午後1時30分から午後3時まで
宮城県図書館 2階研修室

2 出席者

永野 為和 委員 ,秋月 治 委員,齋藤 弘子 委員,佐藤 敏国 委員,関口 怜子 委員,二瓶 瑠璃子委員,野家 啓一 委員,渡辺 好子 委員
石田 義光 委員(委任状),遠藤 幸生 委員(委任状)

3 事務局出席者の職氏名

館長  伊達 宗弘,副館長 沼田 雅美,企画管理部長 大森 紀和,資料奉仕部長 大林 茂,企画管理部次長 長尾 徳治,資料奉仕部次長 菅原 泰博,企画協力班長 内馬場 みち子,調査班長 大和田 順子,利用サービス班長 渡邊 明彦,主幹 菊地 喜和子,主査 野澤 郁晃,主事 日野 文都,主事 田代 恭子

4 開会

 司会者長尾企画管理部次長が本日の協議会は定足数を満たしたので、有効に成立した旨を告げ開会を宣言した。

5 挨拶

○永野委員
今日は石田先生が体調をお崩しになってご出席なさらないとのことですので、私が副会長ということで代わりを務めさせていただきます。よろしくお願いいたします。県の図書館の場合、地域の図書館と言うよりは、県全体の図書館をリードしていく、或いは市町村の図書館のリーダーとしての大切な役割を担っているので、委員の皆さんからは忌憚のない御意見を頂いて、県の図書館行政がさらに充実して行くようにしていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○伊達館長
今日は雨の中委員の皆様にはお集まりいただきましてありがとうございます。昨日の夕方石田先生からお電話を頂きましたが、体調が前より良くなってきているので、次回からは出席できるのではないかということで、皆さんにもよろしくお伝えくださいとのことでした。宮城県図書館の事業は順調に進んでおりまして、文化財指定状況ですが、国指定が平成14年度は1点でしたが、18年度末には7,800余点となっています。また、県民大学は8人の職員が講師として8回シリーズで行う事になっており、職員は意欲を持って頑張っております。それから表彰関係ですが、平成15年度は教育長表彰を1人受けています。平成17年度はMVPを20代の女性職員が2人受賞しておりますし、平成18年度はまた教育長表彰を若い2人の司書が受けています。3人のうちの2人ということで、宮城県図書館の事業が客観的には高く評価されているのではないかと思います。宮城県図書館は地元はもとより外の方でも高く評価されておりまして、6月7日には国立国会図書館長と全国都道府県図書館長と文部科学省の幹部との会議で、宮城県図書館の事業について説明して来ました。また、昨年の12月には文部科学省の生涯学習局で、「22世紀を牽引する叡智の杜づくり事業」について課長以下係長等に説明して参りました。今、国では「美しい国づくり」等について新しい何かを考えていこうと検討しているようですが、宮城県図書館ではもうすでにそこまでやっているのかと高く評価されまして、今日記者発表となりますが、今年の文部科学省のモデル事業として指定になりました。年々、予算も人員も削減され、大変厳しい状況となっていますが、これまで行ってきた事業を整理して、身の丈にあった事業推進を図っていかなければならないと考えております。委員の皆様からいろいろご意見を承りながら、すばらしい図書館にしていくように努力して参りたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。  
 

6 議長選出

永野副会長を選出

7 傍聴について

傍聴希望者が無いことを確認。

8 会議録署名委員の指名

○議長(永野委員)
 渡辺委員を指名します。

9 報告

○ 議長(永野委員)
報告事項として「平成18年度利用状況及び平成19年度主要事業」について、事務局の方からお願いします。 
○ 事務局(大森企画管理部長)
資料(平成18年度年報、平成19年度要覧)に基づき説明 
○ 議長(永野委員)
只今の報告について、ご質問・ご意見はありませんか。 
○ 渡辺委員
叡智の杜事業の次世代育成プロジェクトに関してですが、紀要の中の授業での活用の様子や感想を見ますと、有効に活用されていることが良くわかりました。疑問に思ったのはその貸出先がどのようにして決まるのか、今年は随時となっていますが、それは例年どおりということなのか。また、未設置町村への協力貸出の状況になりますが、迫桜高校が窓口になって一般の人たちが県図書館の本を借りられるようになっているようですが、あまり知られていないようにも書いてありましたので、どの程度地域の方々に周知されているのか伺いたいのですが。 
○ 伊達館長
レプリカの巡回貸出は希望を取って要望のあったところに貸出しておりますが、希望が多い場合は調整もあります。今のところ希望は20弱位ありますが、だいたいは対応できています。ただ、「坤輿万国全図」は希望が多いのでもう1セット作って、貸出用レプリカ2セットで対応しております。
○ 渡辺委員
学校へ貸出したときは先生が授業したりしているようですが、公民館へ貸出した時は、どうなっているのですか。展示だけですか。
○ 伊達館長
要請があれば、こちらの職員が説明に行ったり講演会を行うなどして対応しています。 
○ 渡辺委員
全国でも宮城県は図書館の設置率がかなり低いうえに予算も非常に厳しいので、新しい図書館を設置するのは難しいと思います。その対策として、学校が窓口になって一般の人たちが本を借りられるシステムができれば、未設置町村の地域の人たちはすごくいいと思ったのですが、実態はどのくらい利用されているのでしょうか。 
○ 伊達館長
図書館未設置市町村に図書館を作るのは難しい状況なので、平成14年に私が図書館に着任してから、遠い地域の迫桜高校や気仙沼西高校等の設立趣旨が地域に開放された学校ということだったので、モデル的に指定して10校まで増やしたのですが、その後はいろいろな事情で減ってしまいました。
○ 事務局(内馬場企画協力班長)
まず、先程の質問の「古典への誘い」の件ですが、毎年県立の学校や県内市町村教育委員会等に時期やセット数の希望を取って実施しています。図書館未設置町村への協力貸出は、公民館図書室を拠点にして図書館設置の市町村と同様のサービスを行っています。高校への協力貸出しの件ですが、市町村合併する前に若柳町には図書館がありませんでした。当時迫桜高校は地域開放型の学校ということでしたので、高校の図書館を窓口にして地域の人たちへの貸出を始めたものでした。予算も厳しいのですが、現在は、迫桜高校、気仙沼西高、女川高校、白石女子高校の4校をモデル的にやっているところです。
○ 議長(永野委員)
未設置町村の人たちは、公民館を窓口にするのか高校にするのかどちらを選ぶのですか。
○ 事務局(内馬場企画協力班長)
基本的には公民館図書室になるかと思います。迫桜高校の場合は栗原市図書館もあります。特にご意見は頂いておりませんが、何か課題があれば今後実態を把握しながら対応して参りたいと思います。
○ 議長(永野委員)
そのほかに質問はありませんか。
○ 佐藤委員
資料を前もってお送りいただいておりましたので、「叡智の杜」を読ませていただきました。築館高校の教諭が、「源氏物語」のレプリカを使って授業したときの様子や生徒の感想が載っていましたが、87ページの右側に男子生徒が「二度と高校でこのような経験ができることはない」と書いていて、図書館の事業が広がっていることを感じまして、すごく良かったと思いました。他の高校の図書館や公民館にレプリカを貸出した後にも、感想や意見等を頂いて次へ生かす等の取り組みはしているのでしょうか。
○ 事務局(内馬場企画協力班長)
この築館高校の上遠野裕子先生の授業のことを「叡智の杜」に載せるに際して、生徒さんの実名が出ますが構いませんかと伺いましたら、生徒の皆さんも大変誇らしい気持ちで感想を書いているので、是非名前も含めてこのことを全国に発信して欲しいとのお返事を頂きました。レプリカの巡回貸出については、宮城県図書館の司書が説明にいくこともあるのですが、その時にも様式は決めていませんが、たくさんの生徒さんや先生方、学校の司書の方から感想をいただいております。今回のように紀要に掲載してご紹介できるのは一部ですが、その他にも頂いているご意見や要望を生かして課題を見つけながら事業に取り組んで参りたいと考えております。
○ 議長(永野委員)
他にご質問ありませんか。 
○ 二瓶委員
ビジネス支援についてですが、新しい図書館像ということで、利用者を増やしていくために、例えば病気の方や仕事を探している方々に具体的に役に立つような図書館にしていくにはどうしたら良いか悩んでいるところなので、宮城県図書館が1年間ビジネス支援をやってみてどのような成果があったのか参考にさせて頂きたいのですが。
○ 事務局(大林資料奉仕部長)
ビジネス支援については、『年報』の11ページの一番下にあるとおりです。利用しやすく配架を改めたり、12ページにありますように資料提供企業数が増えたりしましたが、現在思案中でこれからという段階です。今後、外部の団体と連携を深めて進めて参りたいと考えているところなので、成果と言える様なものはまだの状況です。
○ 議長(永野委員)
他にご質問はありませんか。 
○ 関口委員
今の関連の話ですが、夕べ、ミディックという私が属している宮城県デザイン連絡協議会云々という団体の会合で、「一ノ蔵」さんの前の会長だった鈴木和郎さんを偲ぶ会がありまして、そこで「トップに聞く」という東北放送のビデオが流されました。宮城県の企業のモデルになりうる会社だと思うのですが、「一ノ蔵」さんの成り立ちとか、「一ノ蔵」さんのオリジナルミッションというか、ビジョンだけでなく運営の仕方とか個人の考えが会社の考え方にどう共有して行ったかがわかるようにまとまっているものでした。例えばマークひとつ、社名ひとつにしても、働く人々がどうだと良いのか等が皆さんの悩むところだと思うのですが、こういうのを見ると、どのようにすればいいのかがわかるようになっています。他のテレビ局でも色々つくっていると思いますが、テレビ局と提携して放送済のビデオを寄贈してもらいビデオライブラリーとして集めて置けば、これからの企業家を育てるのにもすごく良いと思いますし、これまで気づかなかったことにも気づいて良いと思いました。それから、私達はこうやって図書館に来られるので分かりますが、先程渡辺委員さんが言われたように、市民がより深く勉強したい時に、図書館や高校がどんなことをしているのか普通の人は分からないのではないかと思います。図書館が県民に機会均等の機会を作って、司書さんが説明に行く等のこんなすばらしいシステムがあるのに、一般の方々が分からなくてもったいないと思います。どんな告知をしていけばいいのか、河北新報さんではどんな役割をしていただければありがたいのか、考えて行きたいと思います
○ 伊達館長
確かに関口委員さんのおっしゃるとおりです。高校に貸し出す時は2週間単位となっていますので、是非地域の方々にも見ていただくように声を掛けてくださいとお願いしております。後で詳しい説明がありますが、今年は文部科学省のモデル事業の指定をうけまして、県内3箇所で展開していく予定になっております。例えば登米市をモデルにしてお話しますと、市内5つの高校で「古典への誘い」等の展示で市民に開放する日を設けてもらい、登米地方振興事務所や公民館、図書館でも展示等を行ってもらう予定でおりますので、それら全体をまとめて登米市民にお知らせし、皆がわかったうえでその中から自分の参加したい講座を選べるようなシステムを実施してみたいと思っております。高校の場合はPTAを通じてお知らせしていると思いますが、これまではそれぞれ単独にお知らせしてきましたが、地域と上手く連携してきちんとした告知のシステムを作っていければ確かに良いと思います。
○ 関口委員
「叡智の杜」の中で、高校生が「色あせたところをみて歴史の流れを感じることができるのが美しさだと思う。」と書いていますが、ただ古いだけのものではない美しさに気付いてゆくわけです。おじいさんやおばあさん方のような年配の方ならもっと感じるでしょうし、「こういう誇りになるものがあったのか」と気付くと思います。そんなすばらしいことを図書館がやっているということを知ってもらうように、例えば、河北新報さんとかでよく美術館や博物館を特集でずうっと追っていくシリーズがありましたが、そんな感じで図書館も特集組んでずうっと追ってもらうと、公共の図書館もこんな方向で今進んでいるということが皆さんにわかってもらえて良いと思います。新しいものを買ったり作ったりしなくとも、今あるものをもっと生かしていくような動きにしたほうが良いのではないかと思います。
○ 伊達館長
貸出事業については、生徒に直に手にとってもらって、もし壊れても責任は問わないでお知らせ頂くだけで直さないで返してもらっています。送料も全て図書館の負担で行っています。
○ 議長(永野委員)
他にありませんか。
○ 佐藤委員
説明の時に聞き漏らしたかもしれませんが、市町村支援費がかなり減っています。市町村支援は県図書館のかなり大きな部分を占めていると思うのですが、影響は無いのでしょうか。また、市町村合併で図書館の設置率は上がっていますが、実情は変わらない状況と思いますので、県の図書館ではどのように考えているのかお伺いしたいのですが。
○ 事務局(大森企画管理部長)
市町村支援費が減った理由ですが、18年度に総合的ネットワークの基盤工事をしたので、その分が3,200万円程減ったものです。
○ 事務局(内馬場企画協力班長)
詳しく申し上げますと、平成10年3月にこの新しい図書館が立ち上がった時のネットワーク基盤のメーカーサポート期限が切れるということがありましたので、平成18年度に基盤更新工事の予算をつけてもらいました。平成19年度は工事が終了したので減となったものです。市町村支援費については相互貸借のための資料搬送費、職員研修会実施経費などですので市町村支援にはできるだけ影響のないように配意しております。もし何かお気づきの点がありましたら、ご指導頂戴したいと思います。
○ 佐藤委員
市町村合併に伴って設置率が上がったと思いますが、前まで未設置町村で色々支援を頂いていた公民館が、設置市町村と合併したために前のような支援がなくなって困っている等の話はきていませんか。 
○ 事務局(内馬場企画協力班長)
平成18年度から未設置町村の公民館職員を対象に研修会を開いておりまして、今年で2年目になります。研修会の時には非常に積極的なご意見を頂いております。また、本館職員が公民館に出向いて図書室運営の相談等も行っておりますので、その時にも色々話を伺っております。例えば本の並べ方はどうしたら良いかとか、入口はどのようにしたら良いか、児童の図書はどのようなものを選んだらよいか等、前よりも非常に積極的なご意見を頂戴しております。合併市町村の旧公民館図書室の支援については、それぞれの中央館の運営相談、職員研修、公共図書館連絡会議等の機会に情報交換等を行っています。 
○ 伊達館長
未設置町村の図書館設置は本来、教育委員会が考えなければならないことなのです。平成14年度以降、蔵王町と利府町で図書館を作りたいという話があったときは、県図書館の職員を派遣して相談に乗ったり設置委員会のメンバーになったりしていろいろ支援をしております。
○ 議長(永野委員)
他にありませんか。
○ 野家委員
未設置町村にも利用登録している方はたくさんいると思いますが、県の図書館の本を借りたい時は近くの設置市町村の図書館とかへ行って借りなければならないのでしょうか。
○ 事務局(内馬場企画協力班長)
未設置町村の公民館とも宮城県図書館情報ネットワークシステム(MY−NET)で繋がっているので、設置市町村の図書館と同じように検索することもできますし、貸出することもできるシステムになっています。
○ 野家委員
年報の25ページの県外貸出数が大幅に減っているようですが、何か理由があるのですか。 
○ 事務局(内馬場企画協力班長)
県外の図書館との相互貸借については総合目録が公開されていますので、全国から申し込みがあります。利用や送料等の相互利用規程は北日本連盟など地区ごとに協定をしております。郷土資料など宮城県図書館にしかない本の場合は貸し出しますが、北日本図書館連盟加盟館以外の図書館から依頼があった時には、近県の所蔵館を紹介するなどしているので、他県の図書館との相互貸借の資料数が減ったものと思います。 
○ 議長(永野委員)
関連して、『年報』の21ページの個人貸出数の「古川市」となっているところは「大崎市」と読みかえればよろしいのですか。
○ 事務局(内馬場企画協力班長)
大変失礼いたしました。「大崎市」と訂正をお願いします。
○ 議長(永野委員)
そのほかにご質問はありませんか。
無ければ次に文部科学省モデル事業についてご説明願います。
○ 事務局(内馬場企画協力班長)
資料(別綴りの「22世紀を牽引する叡智の杜づくり事業」の23ページ以降)に基づき説明。
○ 議長(永野委員)
只今のモデル事業についてご質問はありませんか。
○ 野家委員
これまでの図書館の成果が認められたのは大変うれしいことです。この事業の文部科学省の財政支援はどのくらいなのですか。
○ 伊達館長
200万円ほどです。
○ 野家委員
文部科学省の支援事業は財政支援がなくなった後がいつも大変なのですが、これは単年度事業のようですし、地域支援事業や人材育成事業などはこれまでより拡大するように見えますが、一度拡大したものを次の年縮小しなければならないような状況にならないと良いのですが、財政的な見通しはあるのですか。
○ 伊達館長
 最後に成果を報告書にまとめなければならないので、その経費と、実行委員会の運営や外部講師をお願いするのに係る経費、ほかには副読本の印刷代です。これ以外の事業は既存の予算でやっております。これまで行ってきた8つのメニューも全て特に予算要求して行っているのではなく、ゼロ予算の中で工夫してやっています。職員に係る負担が結構大きなものになっているので、大変申し訳ないと思っています。
○ 議長(永野委員)
他にご質問ありませんか。
○ 齋藤委員
昨年は東北大学100周年、宮城県図書館125周年ということで、メディアテークを会場に「江戸の遊び」の企画展がありましたが、今年も何か楽しい企画はないのでしょうか。1年で終わってしまうのはもったいないような気がするのでお伺いしたいのですが。
○ 野家委員
お蔭様で、昨年は宮城県図書館さんと大変良いコラボレーションができました。「江戸の遊び」についての報告は、「叡智の杜」4号の57ページに載せて有りますが、大変評判良くて、いつもの東北大企画展とは一桁違う3,000人を超えるお客様の入場がありました。私ども職員も県の図書館さんも、大変良い協力関係で相互に啓発しあうことができたので、今後もご一緒したいところなのですが、今年は、東北大の100周年の特別の企画があります。河北新報さんにも宣伝してもらっておりますが、まず、9月1日から東京両国の江戸東京博物館で「東北大学の至宝」という展覧会を1ヶ月半位する予定です。その後、仙台市博物館で11月2日から1ヶ月半位、会場が広いので東京よりも大きな展示になると思いますが、東北大学100周年ということで東北大の貴重な物品や研究成果等の展示を行います。また、東北大学附属図書館には「漱石文庫」がありますが、これは附属図書館の5代館長でドイツ文学者の小宮豊隆が、漱石の愛弟子だった関係で、漱石の手紙や文献その他貴重資料全て一式を附属図書館で受け入れることができたものです。通常も申請すれば見ることはできますが、一般公開は初めてで、ちょうど漱石が朝日新聞社に入社してから100周年に当たるので、朝日新聞との共催で9月26日から50日間江戸東京博物館で「漱石展」を行います。その後2月か3月頃に仙台市文学館でも同じ展示をしたいと準備を進めているところです。このように、今年は2つの展示があるので日程がいっぱいで、宮城県図書館さんと合同で何か行うことは無理かと思うのですが、来年が和算の関孝和の没後300年に当たっておりますし、和算関係の資料は、宮城県図書館さんにも附属図書館にもいっぱいありますので、また良いコラボレーションができたらと話しておりました。具体的には伊達館長さんにもお願いして、この間の「江戸の遊び」のように、たくさんの皆さんにみていただけるような記念展示ができたらと思っております。
○ 議長(永野委員)
メディアテークさんはいかがですか。
○ 佐藤委員
私はメディアテークと仙台市民図書館の両方の館長をしているのですが、中身的にはメディアテークと市民図書館は別々のものです。今、メディアテークでは文部科学省の事業で芸術遊泳というのを毎年しているのですが、美術館とか博物館とかギャラリーとかがコラボレーションしていろいろ展示をするような動きが、ここ2〜3年活発になっているので、図書館もどのように関わって行けるのか考えて行きたいと思います。仙台市の場合は先程お話しのあったように仙台市文学館もありますが、文学館はいろいろ頑張ってやっているようです。
○ 議長(永野委員)
それでは最後に、宮城県図書館振興基本計画について事務局のご説明お願いします。
○ 事務局(内馬場企画協力班長)
資料に基づき説明。
○ 議長(永野委員)
只今のご説明に対して何かご質問はありませんか。
なければこれで議事の一切を終了させて頂きます。ありがとうございました。

10 閉会

長尾企画管理部次長が、次期開催日を平成19年10月4日の木曜日午後1時30分からにしたい旨提案し、承認された後、一切を終了した。

宮城県図書館

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