メニューにジャンプコンテンツにジャンプ

トップページ > 図書館の情報 > 図書館の刊行物 > 図書館だより「ことばのうみ」 > 宮城県図書館だより「ことばのうみ」第60号 2018年7月発行 テキスト版

宮城県図書館だより「ことばのうみ」第60号 2018年7月発行 テキスト版

おもな記事。

  1. 巻頭エッセイ・特集
  2. 〈特集〉本探しのお手伝いします!-レファレンスサービスのご案内-
  3. 図書館 around the みやぎ
  4. 図書館員から読書のすすめ
  5. 図書館からのお知らせ

巻頭エッセイ『図書館のねずみと宇宙』 作家 渡辺 優。

子供の頃から本が好きでした。自ずと図書館も好きでした。幼少期によく訪れていたのは、なんといっても泉図書館。読んでいたのは、もっぱら『14ひきのねずみ』。

これは「いわむら かずお」さんの著作である絵本のシリーズです。14匹のねずみの一家が美しい自然の中で四季折々をエンジョイしながら暮らす様が、それはもう細やかに、ナチュラルで優しい色彩で描かれています。
中でも私は『14ひきのおつきみ』の熱いファンで、泉図書館に行くたびに秘密基地めいたキッズコーナーの小上がりにこもって、ねずみたちが月見櫓を作ったりする様を眺めていました。

その頃の泉図書館には今はなきプラネタリウムが併設されていて、上階へ昇るエレベーターの天井は小さな電飾で宇宙が描かれていました。あれは今でもあるのでしょうか。ときどき流れ星が通るのです。とてもかっこいい。

今でも図書館と聞いて想起されるイメージは、お月見をするねずみと宇宙です。

〈特集〉本探しのお手伝いします!―レファレンスサービスのご案内―

宮城県図書館は、平成30年3月末現在、図書等約116万冊、新聞・雑誌等約2万4千タイトルの資料を所蔵しています。「その中から、知りたい情報が載っている本をどのように探せばいいの?」という方のために、各カウンターでは本探しのお手伝いをしています(レファレンスサービスといいます)。
各カウンターといっても、カウンターはいくつかあって…いったいどこのカウンターに行けばいいのでしょう?

図書館では、所蔵している膨大な資料を分担して受け持ち、整理しています。蔵書量だけでなく、館内面積も広大な?!当館を利用する上でのポイントを、今回は特集でご案内します。

フロアガイド

  1. 3階 みやぎ資料室
  2. 3階 新聞・雑誌・行政資料室
  3. 2階 子ども図書室
  4. 1階 音と映像のフロア
  5. 3階 調査相談カウンター

利用する上でのポイント

  1. 宮城県に関することですか?

    宮城県出身のまんが家の著作を読んでみたい
    宮城県の地図にはどんなものがあるの?

    こんなときは、3階 みやぎ資料室へ! 宮城県に関する資料を幅広く収集・保存しています。

    • 県出身、在住の人物・団体の著作物
    • 県内の自治体の発行物
    • 県史・県内の市町村史
    • 県内の住宅地図
    • 旧仙台領(近世)に関する資料 など
  2. 新聞や雑誌のご利用ですか?

    自分が生まれた日に起きた出来事を調べたいです
    将棋の雑誌ありますか? 3年前頃のを見たいです

    こんなときは、3階 新聞・雑誌・行政資料室へ! 雑誌の特集記事や新聞記事を日付やキーワードからデータベース等で検索できます。明治・大正・昭和の新聞記事はマイクロフィルムで調べることもできます。

    • 新聞(全国紙、北日本の地方紙、専門紙等)
    • 雑誌
    • 行政資料
    • 全国の電話帳(最新版のみ) など
  3. 子どもの本や子どもの読書に関することですか?

    子どもの頃に読んだ本のタイトルが思い出せなくて…
    小学2年生の子どもたちに読み聞かせをしたいけれど、どんな本がいいかしら

    こんなときは、2階 子ども図書室へ! 0歳から中学生までを対象とした絵本や紙芝居、児童文学や調べ学習のための資料等を収集保存しています。

    • 児童書
    • 絵本
    • 紙芝居
    • 中学生までの劇の脚本
    • 児童資料研究書 など
  4. CDやDVDのご利用ですか?

    シェエラザードでカラヤン指揮のものはありますか
    世界遺産をDVDで見たいのですが

    こんなときは、1階 音と映像のフロアへ! CDやDVDなどを幅広く収集し、視聴覚資料の検索や音源、映像等に関する質問もお受けしています。

    • クラシック音楽や朗読等のCD
    • 昭和・平成映像記録DVD
    • 子ども向けのCDやDVD など
  5. 上記以外のことや「とにかくわからない!」場合は?

    どこのカウンターに行ったらいいかわからないときは、3階 調査相談カウンターへ! お探しの本が見つからない場合もご案内します。

    • 各分野の辞典・事典類
    • JISハンドブック
    • 日本各地の地形図(国土地理院発行)

こんなときも…

宮城県図書館に探している本がない!―相互貸借サービス―

当館で所蔵していない資料は、県内の所蔵館からの取り寄せ、または所蔵館の紹介などを行っています。資料によっては、当館で購入するということもあります(リクエストといいます)。県内にも無く、購入不可能な資料の場合、県外の図書館に所蔵されている資料の借受手続も行っていますが、その際は送料を切手でご負担いただきます。

相互貸借サービスの申込は、3階 調査相談カウンターまでお越しください。

デジタル化した資料を画面で見ることができる―国立国会図書館の「デジタル化資料送信サービス」―

国立国会図書館がデジタル化した資料のうち、絶版などの理由で入手が困難になった約150万点の資料(平成30年1月現在)を公共図書館で閲覧・複写ができるサービスです。

お探しの資料がデジタル化資料送信サービスの対象となっているかどうかは、国立国会図書館のウェブサイト内「国立国会図書館デジタルコレクション」で検索して確認することができます。この確認はご自宅のパソコンやスマートフォンからでも可能です。

当館でのご利用については、上記1~5のカウンターすべてで申込を受付ています。

  • ご利用には、当館の利用者カードが必要です。
  • 著作権法の規定に基づく範囲内で、プリントアウトが可能です(操作は当館職員が行います)。
  • データのダウンロードや、端末の画面コピー及び写真撮影等はできません。
  • “インターネット公開”資料については、どなたでも自宅のパソコン等から利用可能です。

こんなときも…(その2)

自分で調べたり、探したりしたい!

  • 資料検索端末(館内OPAC)
    館内の資料を検索するための専用端末です。検索して目的の資料を探したら印刷ボタンを押し、出てきた資料請求票で本を探すことができます。
  • 調べ方案内(パスファインダー)
    各号一つのテーマをとりあげて、調べ方のコツやヒントをお伝えしています。便利な資料や調べ方の一例をご紹介していますので、調べたいテーマがあればぜひ活用ください。
    現在No.33まで発行しており、3階一般図書コーナー書架No.39、40の側面に設置しています。
  • 図書館使い方講座(データベース操作講習会)
    「データベースで何が調べられるの?」「使い方がわからなくて…」という方に、操作講習会を行っています。実際にパソコンを操作しながら行い、キーボード入力が苦手な方は職員がサポートします。事前申込制、先着順、参加費無料です。

図書館使い方講座 ~データベース操作講習会~(定員:各講座2名)

  • 使ってみよう!ジャパンナレッジ 3階調査相談カウンター 11時0分~11時30分 7月7日(土曜日)、9月15日(土曜日)
  • 使ってみよう!新聞記事データベース 3階新聞・雑誌・行政資料室 11時0分~11時30分 7月14日(土曜日)、9月22日(土曜日)
  • 使ってみよう!国立国会図書館デジタルコレクション 3階調査相談カウンター 11時0分~11時30分 7月21日(土曜日)、10月6日(土曜日)
  • 使ってみよう!叡智の杜WEB 3階みやぎ資料室 11時0分~11時30分 9月1日(土曜日)、10月13日(土曜日)
  • 使ってみよう!D1-law.com(法情報総合データベース) 3階調査相談カウンター 11時0分~11時30分 9月8日(土曜日)、10月20日(土曜日)

図書館 around the みやぎ

シリーズ第53回 気仙沼図書館
館長 熊谷英樹(くまがい ひでき)

気仙沼図書館の歴史は、1916年4月開館の気仙沼町立図書館に始まります。それ以来、100有余年経ちましたが、この間、図書館の建物は2度建て替えられています。最初の建て替えが1968年。当時、気仙沼小学校の敷地内にあった初代の建物の老朽化と図書資料の増加による狭隘化解消を図るため、場所も変更しての建て替えでした。2度目は、2011年の東日本大震災に因り建物が損壊したことによる建て替えで、2代目の建物を解体し、その場所に建設。この3月31日に開館しました。

面積は1,940平方メートルから3,221平方メートルと、2代目図書館の凡そ1.5倍。児童センターとの複合施設で、館内にはカフェも併設されています。蔵書も従来蔵書の冊数20万冊に、新館用に新たに購入した3万冊が加わりました。

坂の多い港町の地形の例にもれず気仙沼図書館も丘の上に立地しているため、通りすがりにちょっと立ち寄るというような利用形態は難しいのですが、そのかわり1日居ても飽きのこない居心地の良い図書館を目指しています。座り心地がよく、でもそれぞれに座った感触の違う椅子を14種類揃えたので、椅子を巡りながらの読書も楽しいと思います。

今後は、こうしたハード面に加えて「人と情報、人と人、過去と未来、そして地域と市民をつなぐ新しい図書館を目指す。」とした新図書館建設コンセプトを具体化するため、ソフト面での充実を図っていきたいと思っています。

気仙沼図書館
蔵書数/23万冊
開館時間/火曜~金曜 9時00分~19時00分
土曜・日曜 9時00分~17時00分

  • 休館日/月曜日・祝日(注意:月曜のときはその翌日も休館)
  • 第4木曜日(館内整理日)
  • 年末年始(12月29日~1月3日)
  • 特別整理日(年間10日間)

住所/郵便番号988-0073 宮城県気仙沼市笹が陣3-30
電話番号:0226-22-6778

図書館員から読書のすすめ。

『とうほく方言の泉 ことばの玉手箱』
〈上〉〈中〉〈下〉
小林隆 志村文隆 櫛引祐希子 遠藤仁 武田拓 澤村美幸 [共著]
河北新報出版センター [発行]

この本は、河北新報に三年間連載されたコラム「とうほく方言の泉」をまとめたものです。さまざまな東北方言を取り上げ、その意味や由来を五十音順に紹介しています。感性豊かな東北方言の魅力が生き生きと描かれており、東北出身の方にはもちろん、あまり東北方言になじみがない方にも、おすすめしたい本です。

私は長年住み慣れた仙台を離れて東京の大学に進学したのをきっかけに、自分の方言を意識し、方言に興味をもつようになりました。離れて暮らしていた祖父母は仙台弁を話していましたが、母の通訳なしには会話が成り立たないことも多く、自分にとって方言はあまりなじみのないものととらえていました。

しかし、東京で友達と会話を始めると、思わぬ反応が返ってきました。たとえば、「学校まで走って来たからはかはかする」と言って怪訝な顔をされる、「いずい」とはどんな状態かと説明を求められる……私が何気なく口にした言葉にはこういった方言が多く含まれており、他地域出身の人には理解されなかったのです。

自分にはなじみのないものと思っていた方言が、気づかないうちに体にしみこんでおり、さらにそれを当たり前に使っていたことに本当に驚かされました。と同時に、方言を指摘されるたびに仙台の風景やそこにいる家族や友人のことが思い浮かび、少しさびしい気持ちにもなりました。この時初めて、方言が自分にとってかけがえのないものであり、「故郷の象徴」だということをはっきり実感したのでした。

日本各地では都市化が進んだ結果、誰にでも通じる共通語が広まり、その土地特有の方言が失われつつあると言われています。また東日本大震災後、被災地から住人が避難するなどして地域社会が変化せざるをえなくなり、そのことも方言の衰退に影響を与えているそうです。しかし、だからこそ地元の人々は方言の大切さに気付き始めたのではないかと著者の一人は述べています。

「今や故郷を失った人々は、方言の中にふるさとを感じ取ろうとしている。残された人々は、方言によって互いの心を通わせようとしている。方言は、人と人とを、そして人々とふるさととをつなぐ絆なのである。」

「故郷の象徴」であるとともに、人々の心の支えともなっている方言が、これからも後世に伝えられ続けていくことを心より願います。
(資料奉仕部 一般図書班 折原朋子)

図書館からのお知らせ INFORMATION。

移転開館20周年記念企画展「『ことばのうみ』と振り返る宮城県図書館の20年」を開催中です

平成30年3月で宮城県図書館が現在の仙台市泉区紫山の地に移動してから20年が経ちました。それを記念し、当館発行の広報誌「ことばのうみ」とともに、宮城県図書館のこの20年を振り返ります。ぜひご覧ください。

  • 期間:平成30年6月30日(土曜日)~平成30年9月9日(日曜日)
  • 時間:図書館開館日の午前9時から午後5時まで
  • 場所:宮城県図書館2階 展示室

平成30年度みやぎ県民大学「叡智の杜をたずねて ~明治150年記念特別講座~」受講者募集

今年度は明治150年記念で明治時代に関連した全4回の講座を行います。皆様のご参加をお待ちしています。

  • 第1回:平成30年8月25日(土曜日)「宮城県の明治期洋風建築」
  • 第2回:平成30年9月8日(土曜日)「士族に見る明治の宮城」
  • 第3回:平成30年9月22日(土曜日)「図書館資料の『明治』探訪 ―時代という来し方行く末をよむ―」
  • 第4回:平成30年10月6日(土曜日)「登米地方の幕末・明治」
  • 時間:午前10時30分から午後12時(第1回・第4回は開講式・閉講式のため午後12時15分まで)
  • 場所:宮城県図書館2階 ホール養賢堂
  • 定員:50名(先着順・事前申し込みが必要です)

詳しくは、宮城県図書館ホームページ(http://www.library.pref.miyagi.jp/)をご覧ください。

「サピエ」をご存知ですか?

視覚障害者情報総合ネットワーク「サピエ」は、視覚障害者や文字の認識に障害のある方に対して、点字、デイジー録音図書データをはじめ、地域・生活情報などを提供しています。当館でも会員登録しサービスを始めました。

宮城県図書館では以下のサービスを行っています。

  1. 全国の点字図書館などの製作・所蔵・着手情報からご希望の図書を検索。オンラインで貸出依頼し利用者に当館を通じて貸し出しができます。
  2. 「個人会員」(利用料無料)への登録をご希望の方の登録作業を代行します。ただし、手続きが代行できるのは、当館利用カードをお持ちの方に限ります。

上記サービスは、学習障害や識字障害などにより文字の認識に障害がある方も受けられます。詳しくは、企画協力班 電話番号:022-377-8444までお問い合わせください。


この「ことばのうみ」テキスト版は、音声読み上げに配慮して、内容の一部を修正しています。
特に、句読点は音声読み上げのときの区切りになるため、通常は不要な文末等にも付与しています。

「ことばのうみ」は、宮城県図書館で編集・発行しています。
宮城県図書館だより「ことばのうみ」 第60号 2018年7月発行。