本日の宮城県図書館



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 本日は開館日です。

 

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 火曜日~土曜日:9時から19時まで

  ※子ども図書室・展示室は17時まで

 日曜日・祝日:9時から17時まで

 

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1 日時及び場所

平成21年3月12日(木曜日) 午後1時30分から午後3時30分まで
宮城県図書館 2階研修室

2 出席者

大島 真理 委員
齋藤 弘子 委員
澤井  清 委員
千葉 啓子 委員
千葉 由香 委員
寺島 英弥 委員
平間 啓子 委員
欠席者 遠藤 幸生 委員(委任状)
欠席者 佐藤 敏国 委員(委任状)
欠席者 野家 啓一 委員(委任状)

3 事務局出席者の職氏名

館長 伊達 宗弘
副館長 櫻井 守
企画管理部長 大森 紀和
資料奉仕部長 高橋 昭夫
企画管理部副参事兼次長 丹野 君信(総括担当兼総務班長)
資料奉仕部次長(総括担当) 菅原 泰博
企画協力班主幹(班長)大和田 順子
調査班主任主査(班長)内馬場 みち子
利用サービス班次長(班長)渡邊 明彦
総務班主幹(副班長)高橋 深雪
企画協力班主査(副班長) 野澤 郁晃

4 開会・定足数報告

司会者 丹野企画管理部次長(以下,丹野次長)が開会を宣言した後,定足数報告について本日10人中7人の出席により定足数を満たしており会議は成立した旨を報告。

5 配付資料の確認(丹野次長)

1 本日の会議資料
2 第2回宮城県図書館協議会 会議録
3 「ことばのうみ」(第29号)※平成20年12月発行

6 日程説明(丹野次長)

本日の会議の終了予定時間(午後3時30分)及び会議終了後希望する委員の方に現在開催中の 特別展についてご案内する旨を説明。

7 会長挨拶(澤井会長)

本日は本年度最後の会となりました。前回に引き続き「宮城県図書館振興基本計画に基づく行動計画(案)」のアクションプランについての審議でございます。県立図書館の行動計画については、これまでも福島県、鳥取県のホームページやウェブサイト等で公開・実施されています。先日グーグルで検索したところ、県図書館の振興基本計画の概要が最初に紹介されていました。これから審議・決定されることが、また公開されることになるでしょう。

8 館長挨拶(伊達館長)

年度末のお忙しい中、お集まりいただきまして有難うございます。本日は前回ご提案いたした行動計画のアクションプランについてさらに審議していただきたいと存じます。現在進めております『22世紀を牽引する叡智の杜づくり事業』も全国的にも高い評価をいただいておりまして、4月には京都府議会で視察に来館する予定と聞いております。またいろいろな貸出事業も増えておりまして、多くの高校生が古典に触れたり、子どもたちが多くの本に触れる機会がかなり増えています。その要望にできるだけ対応しようとしておりますが、人員の関係や予算の削減等によりなかなか厳しい状況にあります。予算は減少する反面、事業は増えている昨今ですが、このような中での計画について、どうぞよろしくご審議願いいたします。

9 議長選出(司会者:丹野次長)

澤井会長を選出。

10 傍聴について(議長:澤井会長)

傍聴希望者がないことを確認。

11 会議録署名委員の指名(議長:澤井会長)

○議長
千葉啓子委員を指名。

12 議事

○議長
議事に入りますが,本日は資料の次第に沿って報告事項,協議事項の順に進めます。はじめに(1)報告事項「平成20年度の展示会等」について事務局から説明願います。
○ 大森部長
平成20年度の前回協議会以降の展示会等について今後の予定も含めてご説明いたします。    以下,別紙資料について説明あり。    内容の主な項目は,
1特別展「地図~世界を規定する試み~」H21.3.7(土)~H21.6.27 本館2階展示室
2宮城県図書館移転開館10周年記念 館長特別講座「ふるさとみやぎに息づく日本のこころ(全3回)
  1. 「日本の歴史と文化の基層」H21.2.28(土)
  2. 「宮城の歴史と文化を旅する」H21.3.7(土)
  3. 「華人政宗と仙台藩」H21.3.14(土)
3宮城県図書館移転開館10周年記念 移動特別展   「きらめく叡智と美のしずく展~未来に伝えるみやぎの文化財~」 H21.3.18(水)、H21.3.19(木) 宮城県庁 2階講堂
○ 議長
只今の説明について,ご質問・ご意見等がございましたらお伺いします。(特になし)
○ 議長
ご質問がないようですので,続きまして「レストラン事業者の変更」について事務局から説明願います。
○ 大森部長
現在図書館内で営業しております「レストランしらはぎ」が、(平成14年から公立学校共済宮城支部経営)都合により3月22日(日)をもって閉店することになりました。開業時は本館来館者の10%近く、1日約150人を超える方が利用されておりました。
本館といたしましては、引き続きレストランが必要と判断し次期営業者を公募したところ、4社の応募があり、選定委員会で審査した結果、(株)金魂が出店することに決定いたしました。
レストランの出店予定業者の概要につきましては、資料のとおりです。予定では4月中旬頃開店することになりますので、利用者の皆様にはその間不便をかけることになりますが、ホームページ等でお知らせする予定です。
○ 議長
只今の説明について,ご質問・ご意見等がございましたらお伺いします。
○ 千葉啓子委員
レストランについては、利用者の利便性が一番大事だと思いますが、例えば仙台文学館のレストランのように開催イベントやその作家に関連したメニューがでていますが、図書館のレストランに特色があれば、その相乗効果により図書館に足を運ぶ人も増えるのではないでしょうか。ぜひ次期出店業者に特色あるメニューをご提案願いたい。
○ 事務局
以前は「レストランしらはぎ」でも何度か期間限定のメニューがあったと思います。ぜひ次期業者にも提案し、検討していただくよう要請したいと思います。
○ 議長
その他ございませんか。
ご質問がないようですので,報告事項を終了し、次に協議事項に移りたいと思います。初めに前回事務局からご提案いたしておりました「宮城県図書館振興基本計画に基づく行動計画(案)」について事務局から説明願います。
○ 野澤副班長
それでは,前回の会議及び会議後に委員の皆様や県内各市町村図書館・公民館図書室等及び生涯学習課から書面等によりいただきましたご意見を集約したものに関し,その対応についてご説明いたします。 以下,別紙資料について説明あり。
   内容の主な項目は,
  1. 生涯学習に役立つ図書館
  2. 情報の拠点としての図書館
  3. 次世代を育成する図書館
  4. 行動計画(アクションプラン)の進行管理について
○ 議長
以上の説明について,何かご質問・ご意見等がございましたらお伺いします。まずは①から お願いします。 【生涯学習に役立つ図書館】
○ 寺島委員
資料にあるボランティア活動について、組織だった活動は以前からあったのですか。
○ 野澤副班長
現在は『読み聞かせ』や『図書館案内』があります。『図書館案内』のボランティアさんには、平成20年度からは新しく施設見学の方に図書館全体の案内もお願いしております。さらに『音訳』として、例えば本日お配りしている「ことばのうみ」を音訳して、視覚障がい者向けに貸し出しています。その他『書架整理』等もお手伝いいただいております。
○ 大島委員
ボランティアの人数や年齢構成及び研修について詳しく教えてください。
○ 野澤副班長
現在はおよそ150名です。ただし、都合により年度途中で辞める人もおります。研修については事前に全体講座、活動内容に応じて専門講座を実施しており、特に音訳に関しては技術的なものが伴うので、自発的に学習会を開いているグループもあります。
○ 千葉由香委員
『プロジェクト22』について教えてください。『みやぎ県民大学』での職員による講座と『プロジェクト22』との違いについても教えてください。
○ 野澤副班長
『みやぎ県民大学』は生涯学習課の企画の一環として、各専門施設を会場に昭和63年度から県で実施している事業です。当館も専門施設講座として名乗りを上げて実施しています。
平成13~16年度は外部講師をお願いして実施していましたが、平成17年度より館長をはじめ、図書館職員自身が講師を務める自主講座を継続しています。
○ 伊達館長
『プロジェクト22』は職員の研修の一環として平成15年度から開始しました。平成19年10月までは、毎月第1金曜日の休館日に行っていた職員の全体会議を利用して、当時は3ヶ月ぐらいKJ法などの自主研修等を経て、それまで図書館では行っていなかった展示会等を職員自身で企画立案したのが始まりです。
例えば宮藤官九郎や平間至等に関する企画を自主的に立案し、企画から広報までの過程において職員がいろいろなノウハウを身につけていく。管理者側はなるべくノータッチで職員の自主性に任せて、必要な時にバックアップする形を取るというのが、『プロジェクト22』です。
    「これからの図書館のあり方」において、司書の職務が本来の本の貸出業務とレファレンスだけではなく、「司書」が固有名詞で語られるように専門分野での知識を磨き、将来、市町村からの要請研修が来た時にも対応できるように司書の資質向上を図る意味でも経験が必要だと始めたものでもあります。従来生涯学習課で実施していた『県民大学』において、外部講師を依頼して実施していたものを司書にも研修会を担当してもらい、経験を積んでもらうことにしたのが平成17年頃からだったと思います。最近では特に20~30代の職員が頑張っていて、その成果として毎年教育長から表彰される職員もおります。始めた当時は宮藤官九郎や平間至に関する展示会は図書館では珍しく、それも図書館には司書だけでなく学校の先生や他公所から配属される事務職員もおります。転勤してもその経験を生かしている職員もいます。職種に関係なく図書館全体で事業を支えることに意義があり、そういう意味では全国でも珍しい事業を展開しているということで平成18年頃には全国知事会で先進政策事業として登録されたり、平成19年度は国のモデル事業指定にもなりました。
○ 千葉由香委員
宮藤官九郎の企画はとても珍しく、あの当時はまだ宮藤官九郎さんが今ほど知名度が高くなくて、企画された司書の方がよほどお好きだというのがすごく伝わってきました。そういう司書の方をとても身近に感じ、あれがそうだったのかと今思い出しました。とても興味深く拝見した記憶があります。
○ 伊達館長
あの企画展は学校から異動してきた司書が企画したものです。それまでは図書館で採用された司書が主に企画担当していたのですが、あの企画が全国のいろいろなところから取材を受けたこともあり、それがきっかけで他の職員も影響されて頑張るきっかけにもなりました。その後築館高校でも開催しました。また、平間至の写真展(トークショー含む)についても、彼の写真がとても好きな司書がおりまして、私は彼を紹介しただけで、以後は職員が本人と直接連絡を取りながら企画運営に携わりました。なるべく職員の自由な発想で企画させるように働きかけました。
○ 議長
ほかにご質問等はありませんか。なければ次に②【情報の拠点としての図書館】についてありましたらお願いします。 【情報の拠点としての図書館】
○ 寺島委員
【意見2】にある「県内最後の1冊」とは何ですか。
○ 澤井会長
県内の市町村図書館等で保管しきれない最後の1冊について、県図書館で保存する分のことです。市町村図書館をバックアップし、県内の図書館で補充しきれない場合サポートするのが県図書館の任務になっているので、県図書館は最後の砦ということになります。しかし、最終的には補充が難しい場合は国立国会図書館に協力をもらうこともあります。
○ 寺島委員
わかりました。
○ 大島委員
研修会の開催について具体的な内容について教えてください。
○ 野澤副班長
市町村図書館に勤務する新任の担当者や経験者あるいは公民館図書室に勤務する職員のための研修、館長に対する研修について開催しています。内容についてはそれぞれ受講者の要望も踏まえて、年1~3回程度目的に応じて実施しています。
○ 野家委員
館内案内にはいろいろ工夫されていることとは思いますが,生涯学習とりわけ高齢者によくわかる表示はどのようにしていますか。この図書館は横に長い構造をしているので,初めてここに来た時にこの会議室にたどり着くのに苦労した記憶があるのですが,ある程度遠くからでもわかりやすいとありがたい。気づかずに行き過ぎてしまうこともあるので,構造に即した表示のしかたを工夫されてはいかがかなと思いました。
○ 野澤副班長
ご指摘のとおり,実は館内表示も本館の課題のひとつであります。今後資料の並び方の表示も含めて検討してまいります。
○ 平間委員
図書館の未設置市町村への支援の範囲について伺います。
○ 野澤副班長
市町村支援については、図書館の設置というよりは図書館運営についての助言、支援を重点的に行っています。具体的には、公民館図書室を通じて資料を貸し出したり、先ほどお話ししましたようにその公民館図書室に勤務する職員が役立つような研修の実施や子どもの本の移動展示会等を実施しています。
○ 平間委員
先日知人から柴田町で図書館設置の動きがあるので、もっと県図書館から支援してほしいという伝言がありました。市町村支援は県図書館の大事な役割だと思うので、図書館設置に関しても積極的に支援してもらえないでしょうか。
○ 伊達館長
何年か前に相談を受けたことはあるが、図書館設置についてはまず基本的には県教育委員会と柴田町教育委員会の協議が先であると思います。確かその時は当館の職員を何度か派遣したはずです。当初は町立図書館として事業は始まったが、その後、町民の意見を集約した結果、最終的には生涯学習センターになる傾向のようで、計画も中断していると伺っていました。
○ 野澤副班長
県図書館としてできるだけサポートをしたいと思いますが、情報がまだ不確かなので、まずはご相談いただければと思います。
○ 澤井会長
市町村関係のサポートとして、図書館内での組織の中での担当部署はどこになりますか。
○ 伊達館長
企画協力班で対応することになりますが、市町村図書館を巡回した際も各図書館の意見を聞きながらできるだけ対応するようにしています。
○ 千葉啓子委員
巡回相談だけでなく、常時開設している図書館の運営等の相談窓口はありますか。
○ 野澤副班長
巡回相談については、実際に現場を見させていただいたところで相談を行っていますが、もちろん、巡回相談以外にも担当の企画協力班で電話やメール等で随時受けております。
○ 伊達館長
何年か前に加美町で図書館を開設する際にも当館の職員を開設準備室に招きたいというお誘いがあり、派遣した職員もおります。今利府町の館長をしている田中館長もその一人です。
○ 議長
ほかにご質問等はありませんか。なければ次に②についてありましたらお願いします。 【次世代を育成する図書館】
○ 齋藤委員
平成19年度文部科学省のモデル事業に認定された「22世紀を牽引する叡智の杜づくり事業」において、子どもたちに対する読書環境の整備にはかなり力を入れて、松山高校の保育科などを中心に事業を展開してきた訳ですが、事前に配布された『意見に対する回答』が記載されている今日の資料を拝見したら、漠然としすぎて判りづらい点がありました。例えば、【その他】に記載されている「子どもの本コレクション」はどのくらいの範囲をいうのか、現代の子どもの本は実に多種多様に出版されているので、今後県図書館としてのコレクションの選定基準や今後の購入予定があればお聞かせ願います。
○ 渡邊班長
「子どもの本コレクション」という表現は収集にあっては県図書館として使用しておりませんが、児童資料については、幼児の絵本から小中学生の本まで、学年や年齢に応じたもの、進路に関するもの、総合学習等の課題解決ができるもの等、なるべく多岐にわたり予算の範囲内で購入しているところです。
○ 大島委員
朝読書に関する統計はありますか。
○ 野澤副班長
朝読書に関する統計は手元に資料がないのではっきりとした数字は不明ですが、本県は確か全国的にはそれほど高くなかったように思います。高校では50%を下回る数値だったではないで しょうか。
○ 議長
他にご質問がないようですので,次に【その他】として事務局から何かありましたらお願いします。 【その他】
○ 齋藤委員
本日会議前に展示室を拝見しましたが、素晴らしい『坤輿万国全図』等のレプリカが展示されていました。予算がかなり厳しいところだと思いますが、今後もレプリカを継続して作成及び移動展示する予定はありますか。
○ 内馬場班長
平成19年度の文部科学省のモデル事業の際は齋藤委員と平間委員には大変お世話になりました。今後、より厚みのある事業にするために新しいレプリカを作成したいところですが、予算削減の厳しい中、現在は修復を優先せざるを得ない状況です。住友財団や図書館振興財団等の民間の団体補助事業の援助も借りて方策を検討しているところです。3月18・19日の2日間、開館10周年記念行事の一環として、県庁で移動展示を開催し、県民の皆様にレプリカ等を観ていただく予定です。おひとりでも多くの県民の方に見ていただき、ぜひもっとレプリカの作成を求められることを期待しております。
○ 伊達館長
以前『坤輿万国全図』等のレプリカを作成して販売してはどうかという企画もありましたが、現在検討しているところです。
○ 千葉啓子委員
例えば、ポストカード等にして販売することはできないものでしょうか。
○ 伊達館長
以前『坤輿万国全図』については検討しましたが、当時著作権等の問題でストップしてしまいました。今後も引き続き検討していきたいと思います。 【その他】
○ 澤井会長
県図書館の重要サービスの柱のひとつとして、『総合目録』(横断検索)があると思いますが、県内全部の図書館については所蔵状況が検索できるのに、仙台市の図書館は、その都度インターネットのブラウザの特別設定のプライバシーやセキュリティの設定を変えないと検索できない状況にあります。県図書館のサーバーを外せば仙台市図書館に直接アクセスすると検索ができます。仙台市と県の関係かと思いますが、ほかの横断検索ではブラウザの設定なしに利用できるので、何か良い解決策はないものでしょうか。ぜひご検討願います。
○ 野澤副班長
予算的なこともあると思いますが、検討したいと思います。
○ 議長
それでは、本日いただいたご意見等を踏まえて、今後の図書館活動の推進に努めていただきたいと思います。 協議事項のその他で事務局から何かありましたらお願いします。
○ 事務局(大森部長)
特にありません。
○ 議長
ほかにご意見等がないようですので,以上をもって議事を終了させていただきます。大変活発なご意見有難うございました。

13 閉会

丹野次長が閉会を宣言し,会議終了後に現在開催中の特別展について案内する旨を説明し,一切を終了した。

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